5月は《血虚》にご注意を!
こんにちは。先日4歳の姪が「新型コロナウイルス」と発言しているのを見て、
「ちゃんと《新型》もつけてる・・・」
と謎に関心してしまったひだまり堂の中島です。
いつもなら、連休が終わり
「さてさてがつがつ診療するぞー!!」
となるのですが、コロナウイルスのせいで相変わらずの自粛診療中です。
でも5月に入ってからは少しずつ、3・4月にご来院が叶わなかった患者様からのご予約がちらほら・・・。少しずつですが日常に近づいているのかな!?なんて嬉しくなりました。
しかし!
油断は禁物です。まだまだコロナウイルスはいます。
消毒・換気・マスクを合言葉に、最大限の注意を払って診療をしていきたいと思います。ご来院していただく患者様が安心して治療を受けられるように努めてまいります。
さて、今日は5月にもなった事ですし5月特有のお話を一つ。
5月と言えばどんな不調が思いつきますかー?そうです、
五月病
ですね。もうおなじみのワードかなと思います。
では「五月病」って東洋医学的にはどんな捉え方なのか。
春は暖かく活動し出す季節。すると冬の間内側にこもっていた「血」や「気」がどどっと「動き出すぞー!!」と全身に巡りだします。そうすると血を蓄える役割をもつ五臓の「肝」が蓄えていた血を一気に放出するので血不足《血虚》になってしまいます。肝は「情志・感情」を司る役割もあるので、血不足になった肝は働きが鈍くなり情志をうまくコントロールできなくなってしまうのです。
すると、いつもなら平気なちっぽけな事にもイライラしたり落ち込みやすくなったり、気持ちが不安定になってきます。
つまりは東洋医学での五月病は、
「肝の血不足《血虚》から来る情志のアンバランス」
というところでしょうか。
これに4月から蓄積された疲れによる元気不足《気虚》、ストレス《気滞》が重なることでさらに五月病を悪化させます。
肝の症状としては、かすみ目や疲れ目、こむら返り、不眠、肌や髪の乾燥、抜け毛、爪が割れやすい、立ちくらみ、めまい、動悸、不安感などなど盛りだくさん。
ここで注目したいのは「目」の症状。
最近の自粛生活で、皆さん目を酷使していませんか?目や頭を使う事はかなり血を消耗します。ただでさえ目に症状が出やすいこの時期にさらに追い打ちをかけるように目をいじめるとさらに血虚が進み、ふらふらな状態になってしまいますのでご注意を。
ただでさえ多くの女性は毎月の生理で慢性的に血虚になりやすくなっていますので、この時期は睡眠時間をよくとり、血や気の材料が不足しないようにバランスよく食べ、気血をたくさん作ってあげるようにしましょう。夏に向けての過度なダイエットもご法度ですよ。
さらに今はコロナウイルスによるストレスのせいで五月病予備軍が増加しているようです。「なんだか最近やる気がでないな。」「楽しみな事がないな」など、普段感じない心の声を感じたら要注意。ですよ。
鍼灸治療は自律神経のバランスを整えながら癒し効果もあるので、五月病にも効果的です。気持ちよく治療していくことができますので、「もしかして私五月病!?」と感じたら、是非一度ご相談下さいね♪お待ちしております。