夏の養生~汗のかきすぎ要注意~
こんにちは!ひだまり堂の中島です。
すっかり梅雨明けし、あの連日の雨模様が嘘のような晴天が続いています。
あんなに部屋干しばっかりで洗濯が憂鬱だったのに、今は毎朝タオルやシーツを洗濯して外干ししています。やはり日のひかりを浴びて乾かしたタオルはフカフカして気持ちが良いです♪
先日のブログで砂生先生が書いてくれた様に、おかげさまでひだまり堂も無事に4年目を迎えることができました。今年はコロナウイルスの感染拡大で、本当にどうなるかと思いましたが、多くの患者さんやお世話になっている方々のおかげで、なんとか乗り切っております。まだまだ油断ができない日々が続いておりますが、これからも一人一人の患者さんを大切に、お世話になった・なっている方々への感謝を忘れずに砂生先生と二人で手を取り合いさらに素敵な治療院にしていきたいと思っております♪
どうぞこれからも宜しくお願い致します。
話はうって変わって、夏の養生についてお話しします。
梅雨の時期とは違い今は夏真っ盛り。暑さが厳し今の時期は五臓では「心」を労わる時期です。夏は植物も青々とし、生き物すべてが盛んに成長する季節で、夏の養生法に逆らった生活をすると「心」が傷み夏バテや、次の季節でもある秋に不調をひきずってしまう恐れがあります。
「心」は暑さを苦手とするので、この時期に負担がかかりやすくなります。「心」の働きの一つに精神・意識を統括するというものがあります。そのため「心」は怒りや焦り・驚きなど、心臓がどきどきするような感情を受けると傷めると東洋医学では考えられています。なので夏のこの時期はあまり心臓がドキドキする様な感情の起伏を抑えて、ゆったりとのびのびリラックスして過ごすことがとっても大切なのです。
昔々、貝原益軒によって書かれた養生について記された書物「養生訓」にも次の様に記されています。
「心を静かにして騒がしくせず、ゆったりとしてせまらず、気を和やかにして荒くせず、言葉を少なくして声を高くせず、大笑いせず、いつも心を喜ばせてむやみに不平をいって怒らず、悲しみを少なくし、どうすることもできない失敗をくやまず、過失があれば一度は自分をとがめて二度とくやまず、ただ天命にしたがって心配しないこと、これらは心気を養う方法である。」
(貝原益軒「養生訓」全現代語訳 訳:伊藤友信 講談社学術文庫)
夏派いつも以上にゆっくりと行動できる様、時間に余裕をもって過ごすことが大切なのですね。
それともう一つ。この暑さで動き回ると出てくるのが「汗」。
春~夏にかけて人の毛穴は開き汗を出しやすくして、体の中に熱を溜めない様にして暑さに対応しています。
ただ、この汗をかく時、実は「気」も一緒に体の外へ出て行ってしまっている事をご存知でしょうか?
中医学のバイブルともいえる書物「黄帝内経」にも
「暑気にあうと、陽気は汗とともに体外に出て行くのである。汗がとめどなく出と、身体が弱って、陽気が燃え尽きてしまう。」と記されています。
汗をたくさんかくことは身体に熱を溜めない様にしている事なので、悪い事ではないのですが、ダラダラとかきすぎると気が消耗して身体がぐったりしてしまいがちです。汗をたくさんかいた後は水分をしっかり補給すると共に睡眠などで体をゆっくり休めてあげることがとっても大切なのです。
汗をかくこの季節は入浴の回数も増えがちですが、入浴中もたくさんの汗をかくので、あまり入りすぎるのはおすすめできません。軽めのシャワーや半身浴など工夫して体力を温存しましょう。
五臓にはそれぞれ管理する体液があり、「汗」は「心」の液です。心の働きが弱ると汗の分泌は盛んになり、汗のかき過ぎは心の負担になります。この夏も暑くなりそうですので、まだまだコロナウイルスも猛威を振るっておりますので、この夏は慌てずゆっくりと過ごし、汗の量を抑えて気の消耗を抑えましょう♪
ひだまり堂は9日(日)10日(月・祝)はお休みを頂いております。
砂生先生は11日(火)~13日(木)まで夏休みですので宜しくお願い致します。ご予約はHPまたは@コスメサロンからお願い致します。